9月期の山場を越えて、次の山場となる12月期まで優待クロス資金が遊んでしまいます。
これからタイ・ラオスへ遊びに行く予定ですが、お金にはその間にも働いてもらわなければなりません。
そこで、一部の資金を”TOB預金”で運用することにしてみました。
TOB預金とは
TOBとは株式公開買い付けのことで、株式をある値段で買い取ってもらう制度です。
通常、市場価格にプレミアムを乗せた価格で買い取ってもらえるため、TOBの対象になった銘柄はTOB価格にサヤ寄せします。
9月にタカラレーベン・インフラ投資法人投資証券 (9281)がTOBの対象になりました。
TOB発表後、TOB価格127000円に向けて上昇し、10/2現在126300円前後で取引されています。
そこで、市場で126300円で買い付けて、TOB価格の127000円で買い取ってもらえば、1株当たり700円の利益になります。今回の”TOB預金”は、126300円を預けて一定期間経過すると700円の利息を付けて戻ってくる定期預金代わりに利用しようというアイディアです。
TOBに応募すると、ひと手間掛かるのと資金拘束されるのを嫌って市場でTOB価格より安く売る人も多いから、TOB価格より低い価格で買えるのが普通。もしTOB価格より大幅に低い価格になっている場合は後述のリスクがあるから要注意。
ケーススタディ
今回のタカラレーベン・インフラ投資法人投資証券 (9281)のTOBのケースを考えます。
| TOB価格 | 1口につき、12万7000円 |
| 買付期間 | 9月29日～11月11日（金） |
| 買付予定数 | 上限：なし 下限：所有割合60.07％ |
| 決済の開始日 | 2022年11月18日（金） |
利回り
10/2現在の株価を元にすると、（127000-126300)/126300=0.55%
運用期間
TOBが成立した場合、決済開始日の11月18日（金）に売却代金が証券口座に振り込まれると思います。（以前NTTドコモのTOBに応募した際、決済開始日に入金されていた記憶アリ）
したがって、1か月半の運用期間で0.55%がとれるので、年利換算では4.4％と好利回りですね。
時期的にも、次回の優待クロスの山場である12月までのつなぎとしても最適だね
TOB預金のリスク
一見、おいしい”TOB預金”ですが、通常の預金とは異なり、固有のリスクもあります。
それは、「TOBの不成立」「成立しても、全株を買い取ってもらえないことがある」です。
TOBが成立しなかった場合、株価は元に戻ってしまうことが多いので、損失が出る可能性が高いです。
TOBの中止は基本的にないことになっているので、TOBが不成立になるのはTOBの応募者が少なくて買付予定数の下限に達しない場合です。
逆に応募者が多すぎて買付上限数を超えてしまうと、比例配分されて全株を買い取ってもらえないこともあり、買い取ってもらえない分で損失が出るかもしれません。
今回のケースでは、買付上限は設定されていないので応募すればすべて買い取ってもらえます。あとはTOBが成立するかどうかですが、TOB価格が低すぎればTOBに応募しない投資家が増えるため、危ないことになります。この場合、TOB価格の引き上げを期待して株価がTOB価格を上回るか、はたまたTOBの不成立を見込んで株価がTOB価格より大幅に下回ることになると思いますが、現在の株価はTOB価格にサヤ寄せされているので、TOBの不成立リスクは低いと思います。
TOB預金の手順
今回のTOB応募受付はSMBC日興証券が担当しているため、SMBC日興証券で株を買い付けるか、他の証券会社で購入して、SMBC日興証券に移管する必要があります。（TOBのための移管は手数料無料のはず）
日興証券の口座が必要になるけど、優待クロス民はすでに持ってるから無問題
SMBC日興証券で株を保有している状態になったら、ログイン後の右側のメニューで「公開買付け」の該当銘柄をクリックし、あとは画面の指示に従えばTOBの応募は完了。（応募に際して手数料は無料）
あとは、公開買い付け期間後の結果発表を確認して、決済開始日に売却代金が入金されていることを確認すればOK。
税務に関しては、TOBで買い取られた場合も通常の売却益（譲渡所得）と同じ扱いなので、特定口座であれば証券会社が対応してくれます。
とりあえず、TOB発表前から保有している2株に加えて、8株買い増してみた。
あとは、TOBの成立を祈るのみ。
Have a happy FIRE life!
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